東京都立 戸山高等学校
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卒業生の絆…「城北会」 サイト http://toyamaob.org/ 一般社団法人 城北会は平成28年4月1日より任意団体から「一般社団法人 城北会」として生まれ変わりました。本校卒業の同窓生2万数千名で組織する会で,会員相互の親睦の場であり,卒業生の活動拠点となっております。その主な活動は先輩,後輩,同期,部活の枠を超えた人脈作りと本校への支援活動を二つの柱としています。機関誌『城北会誌』の発行,500名を超える会員が集う懇親総会等,様々な事業を展開しています。 平成29年(2017年)に,創立130年を迎えた本校の校章は「四ツ柏」といい,4枚の柏葉は本校の前身である府立四中の「四」を意味し,柏は伝統ある校風の「質実剛健」を象徴しています。昭和23年(1948年)に定められ,翌年に校舎壁面を飾るため製作 された大校章は,今も校舎玄関の上方に取り付けられています。 昭和25年(1950年),校名が現在の都立戸山高校となった時,新しい時代に ふさわしい教育方針が定められ,そのもとで「自主・自立の精神」が育まれまし た。かつての那須修養道場は那須寮と改まり,宿舎も新築されて1年生のホー ムルーム合宿などに使われています。この合宿や戸山祭などの学校行事だけで なく,自発性を重んじる授業などによって「自主・自立の精神」「自由な校風」が もう一つの伝統になりました。 (那須寮は宿泊棟の改修に続いて講堂の建て直しを計画しています。) 平成29年(2017年)創立130年の記念事業として,先生方の協力も得て編纂した『戸山高校この10年の歩み』と『城北会誌』を生徒の皆さんに配布しています。これらを通じて,戸山の伝統がどのように培われてきたか,先輩たちや同窓会がどのような活動をしているのか知っていただければ幸いです。 那須寮全景 卒業生が支援する育英事業…公益財団法人「深井奨学財団」(戸山高校奨学基金) 本財団は城北会が育英事業として本校生徒に奨学金を支給する目的で昭和10年(1935年) 2月5日に設立した公益財団法人です。財団の名称は明治31年(1898年)から昭和13年 (1938年)まで旧府立四中の校長を勤められた深井鑑一郎先生に由来します。一時中断の 時期もありましたが,昭和61年(1986年)に本校創立100周年の記念事業の一つとして 沢山の卒業生から寄付金を募り復活しました。 以後,令和2年(2020年)3月までに延336名の生徒に月々奨学金を,また,大学入学 お祝い金を給付してきました。本年も各学年10名計30名,更に他都立高校生6名に支給 していきます。また,平成27年より戸山高教育助成事業として,SSHの海外サイエンス 研修等に対しても,奨学給付金を支援しております。 深井校長胸像 戸山高校での青春の日々。戸山祭,勉学,剣道部,どれも恩師に温かく見守られながら,仲間と助け合い,精一杯取り組みました。戸山では,広い視野を持ち,自ら深く考え,行動することを学びました。それが今の仕事に直接活きています。皆さん,学びの森,戸山に来て下さい。一緒に明るい未来を創っていきましょう! 「負けるな戸山!」そんな鉢巻を締めて勉強しました。戸山で得られるのは自らの力で未来を切り拓く不屈の精神です。新しい免疫療法で癌を完治させる夢を追い続け,バイオベンチャーのクリニックで診療と研究開発に奔走する自分の中には,今でも確固たる「戸山魂」が宿っています。 来たれこの美しき戸山に! 今度は君の番だ!! 戸山高校の「自主・自立の精神」を重んじる校風が当時の自分には新鮮でした。知己の友人に出会えたこと,学生の自主性に任せてもらえた戸山祭で劇や映画作りに参加したこと,勉学,部活も含めて好きなことをやり遂げたこと,たくさんの思い出を作りました。戸山で過ごした3年間を通じて多くのことを学び,今の自分があるのだと思います。 山田 耕太朗 〔平成13年卒〕 藤田 成晴 〔昭和63年卒〕 粂 昭苑 (旧姓 許) 〔昭和56年卒〕 戸山を卒業して

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